家の中の整理や片付けを進める中で、処分に困る不用品が出てくることは少なくありません。
特に、量が増えたり、大型のものがあったりすると、専門業者への依頼を検討する方が多いでしょう。
しかし、いざ依頼しようと思っても、一体いくらかかるのか、費用がどのくらい変動するのか、不安を感じるものです。
今回は、不用品回収にかかる費用の目安と、賢く業者を選ぶためのポイントを解説します。

不用品回収の料金相場

単品回収の料金目安

不用品回収の料金は、回収する品目の数や種類、量によって大きく変動します。
例えば、小型の家具や家電、衣類などの単品回収の場合、出張費や作業費を含めて3,000円から10,000円程度が目安となることが多いです。
ただし、これはあくまで基本的な目安であり、回収品目によってはさらに高額になることもあります。
また、粗大ごみと判断されるような大型家具や、特殊な処理が必要な家電などは、別途料金が設定されている場合がほとんどです。

軽トラック1台分の料金目安

ある程度の量の不用品がある場合、軽トラックの幌付き車両一台で回収するプランが用意されている業者も多く見られます。
このプランは、一般的に20〜30個程度の不用品を回収できる量に相当し、料金相場は15,000円から30,000円程度が一般的です。
引っ越しに伴う不用品整理や、部屋の一部を片付けたいといった場合に適したサービスと言えるでしょう。
この料金には、車両代、人件費、基本的な不用品の回収費用が含まれていることが多く、明瞭会計な業者を選ぶ際の基準にもなります。

2tトラック1台分の料金目安

家一軒まるごと、あるいはゴミ屋敷のような状態の不用品回収となると、2tトラックの積載量を超えるケースが想定されます。
2tトラック一台分の料金目安は、軽トラックの倍以上の30,000円から70,000円程度が相場となります。
このプランでは、数人体制での作業や、より広範囲の回収に対応できるため、大量の不用品や大型家具、家電などが混在する場合でも効率的に回収作業を進めることが可能です。
作業内容によっては、さらに追加料金が発生する可能性も考慮しておく必要があります。

不用品回収の費用を抑え損しない業者の選び方

追加料金が発生しないか事前に確認する

不用品回収業者に依頼する際、最も注意すべき点の一つが追加料金の有無です。
見積もりの段階で、作業内容や料金体系を細かく確認し、想定外の費用が発生しないか明確にすることが重要です。
「見積もり後の追加料金一切なし」といった謳い文句だけでなく、どのような場合に料金が変動する可能性があるのか（例：作業員の増員が必要になった場合、搬出経路の確保に特別な作業が必要な場合など）を具体的に質問し、書面などで確認を取っておくと安心です。
現地調査をしっかり行い、詳細な見積もりを提示してくれる業者を選ぶようにしましょう。

許認可や口コミで信頼できる業者か判断する

信頼できる不用品回収業者を見極めるためには、法的な許認可の有無を確認することが不可欠です。
特に、一般家庭から出る廃棄物を回収・運搬するには、自治体から「一般廃棄物収集運搬業許可」を得ている必要があります。
この許可がなく、単に「産業廃棄物」として扱ったり、無許可で営業している業者は、不法投棄などのリスクを伴い、後々トラブルに発展する可能性も否定できません。
また、インターネット上の口コミや評判を複数チェックし、料金体系の透明性、作業員の対応、実際の作業内容などを多角的に評価することも、悪徳業者を避ける上で有効な手段となります。

まとめ

不用品回収の料金は、回収品目や量によって大きく異なり、単品からトラック一台分まで、状況に応じた料金体系が存在します。
費用を抑え、後悔のない依頼をするためには、まず料金相場を把握し、見積もり時に不明瞭な点や追加料金の可能性がないか徹底的に確認することが肝要です。
また、一般廃棄物収集運搬業許可の有無や、利用者の口コミといった客観的な情報を基に、信頼できる業者を慎重に選ぶことが、安心かつ適正価格での不用品回収への第一歩となるでしょう。

投稿者プロフィール

田中 文崇不用品回収・買取アドバイザー

名古屋の不用品回収・買取サービス「クリーンスタッフ」で情報発信を担当しております。長年にわたり不用品回収業界に携わり、引っ越しや遺品整理、ゴミ屋敷清掃など、さまざまなケースに対応してまいりました。不用品の処分に関するお役立ち情報を発信し、お客様がスムーズかつお得にご利用いただけるよう努めております。また、環境負荷を減らすリサイクル・リユースにも力を入れ、持続可能な社会の実現を目指しております。

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