不要になった印鑑、どう処分すればいいのでしょうか。
実印や銀行印といった重要な印鑑は、安易に捨ててしまうと悪用される危険性があります。
一方、認印など、それほど重要でない印鑑でも、適切な処分方法を知っておくことは大切です。
今回は、印鑑の種類別に安全な処分方法と必要な手続き、そして処分に迷う場合の代替案をご紹介します。

印鑑処分の手引き

実印の処分方法と必要な手続き

実印は、役所で登録されている重要な印鑑です。
処分する際には、必ず事前に印鑑登録の廃止手続きを行う必要があります。

手続きには、印鑑登録廃止申請書、印鑑、身分証明書、印鑑登録証（ある場合）が必要です。
申請書は役所の窓口やウェブサイトから入手できます。
手続きは本人で行うのが原則ですが、代理人による手続きも可能です。

その場合は、代理人の身分証明書と認印、代理人選任届が必要になります。
手続きが完了したら、印面を削るなどして、悪用されないように処分しましょう。
法人の実印の場合は、法務局で印鑑登録廃止の手続きを行います。

銀行印の処分方法と必要な手続き

銀行印を処分する前に、銀行で印鑑の変更手続きが必要です。
古い印鑑と新しい印鑑、通帳を持参して、銀行窓口で手続きを行いましょう。
古い印鑑を先に処分してしまうと、手続きが複雑になり、口座利用に支障をきたす可能性があります。
法人の銀行印の場合は、未交換の手形や小切手がないかを確認する必要があります。

認印その他の印鑑の処分方法

認印や三文判など、重要な登録がされていない印鑑は、そのまま廃棄しても問題ありません。
ただし、念のため印面を削ったり、接着剤で覆ったりするなど、悪用されないように工夫するとより安心です。
廃棄する際は、自治体のゴミ分別ルールに従ってください。

印鑑処分に迷ったらどうする？

1:印鑑供養について

長年使用した印鑑や、亡くなった方の印鑑を捨てることに抵抗がある場合は、神社での供養を検討してみましょう。
多くの神社で印鑑供養を行っており、感謝の気持ちを持って処分できます。
「印章の日」に合わせて供養祭を行う神社もあります。

2:印章店への処分依頼

印鑑の処分方法に迷う場合や、自分で処分するのが不安な場合は、印章店に処分を依頼することもできます。
多くの印章店では、無料で印鑑の処分を受け付けています。

3:印鑑の再利用・彫り直し

高価な印鑑や、思い出の品として捨てられない印鑑は、彫り直しを検討してみましょう。
印鑑本体にヒビが入っていないなど、条件はありますが、印章店に依頼することで、新たな印鑑として再利用できます。

4:どうしても捨てられない場合の保管方法

どうしても捨てられない場合は、安全に保管することが大切です。
実印や銀行印は、登録を廃止した上で、印鑑ケースに入れ、人目につかない場所に保管しましょう。
盗難や紛失を防ぐためにも、十分な注意が必要です。

まとめ

不要になった印鑑の処分は、種類によって適切な方法が異なります。
実印や銀行印は、登録の廃止手続きを行った上で、印面を削るなどの悪用防止策を講じて処分しましょう。
認印などは、自治体のルールに従って廃棄できます。
処分に迷う場合は、印鑑供養や印章店への依頼、彫り直しなども選択肢として検討できます。
大切なのは、悪用されないよう安全に処分すること、そして気持ちよく処分できる方法を選ぶことです。

投稿者プロフィール

田中 文崇不用品回収・買取アドバイザー

名古屋の不用品回収・買取サービス「クリーンスタッフ」で情報発信を担当しております。長年にわたり不用品回収業界に携わり、引っ越しや遺品整理、ゴミ屋敷清掃など、さまざまなケースに対応してまいりました。不用品の処分に関するお役立ち情報を発信し、お客様がスムーズかつお得にご利用いただけるよう努めております。また、環境負荷を減らすリサイクル・リユースにも力を入れ、持続可能な社会の実現を目指しております。

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